【食虫植物】ネペンテス カスィアナ

Nepenthes khasiana (ネペンテス カーシアナ)

ナデシコ目 ウツボカズラ科 ウツボカズラ

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Nepenthes khasiana

 本種はインド・アッサム地方に自生する大型のウツボカズラである。多くのウツボカズラが東南アジア諸国に分布しているが、本種は珍しくインドに分布している。さらに、インドにおけるウツボカズラの分布は本種のみであり、希少性も高いため、本種はワシントン条約附属書Ⅰに掲載されている。

 

 本種の捕虫葉は比較的に短命であり、その外観も目立って面白いわけでもない。しかし、強健で栽培が容易であることや、生育が早いこともあり、本種は交配の片親として用いられることが多く、日本国内での流通量も多い。

 本種の紹介として「紫外線照射による青色蛍光により虫をおびき寄せ、捕虫する」との文献もある。

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 実際に実験してみたところ、本種にその様な反応は見られなかった。というのも、私が使用したものはUVAで395nmの安物であったため、高度な結果が得られなかった。紫外線が10~400nmとされているのを考慮すると、可視光にかなり近いというのも理由の一つであろう。

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UVライトに照射されているNepenthes khasiana