【食中植物】ネペンテス グラキリス

Nepenthes gracilis (ネペンテス グラキリス

ナデシコ目 ウツボカズラ科 ウツボカズラ

 

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Nepenthes gracilis

 本種は、タイからカンボジアボルネオ島スマトラ島など東南アジアの広い地域に分布している低地性のウツボカヅラである。ホームセンターでも広く普及している強健種であることから、初心者向けの株として知られている。

 

 

・捕虫

 襟が細く、蓋が軽いことが特徴的であるが、この種は雨水を利用した捕虫方法でも有名である。本種は低地の熱帯雨林に分布しており、日常的に雨が降る。グラキリスは蓋を軽くすることで、蓋の裏の蜜を吸っている虫を雨水の衝撃で壺に落とす仕組みをとっている。

 

・育て方

 基本的にはアラタ同様、15℃~30℃程度で遮光してあげれば問題なく育つ。しかし、グラキリスの場合は湿度管理に多少重点を置く必要がある。熱帯雨林に生息しているグラキリスは、他のネペンテスよりも若干湿度高めで育てるとよいが、乾燥には比較的に強い品種であるため、毎日の水やりで十分である。基本的に15℃を下回るようであれば、室内にて保管するのが良い。

 

・用土

 肥料を必要としない痩せた土壌に生息しているため、肥料は基本的に必要としない。熱帯雨林に生息しているため、保水性が高く通気性の良い鹿沼土ピートモスの配合土がオススメ。